歯周病の治療ってどうするの?

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歯周ポケットの保有者の割合、年齢階級別(%)

「日本人の8割が歯周病」というショッキングなワードを聞いたことはありますか?これは、歯石の付着や歯肉からの出血・歯周ポケットの存在がある人を歯周病とした場合の結果ですが、かなり深刻な数字だと思います。しかも全数検査ではなく、歯科医院にかかった方のみで統計を取っているため、歯科医院に行かない人を含めるともう少し悪くなる可能性も考えられます。歯科医院に行かないと歯石は取れませんからね。 厚生労働省がおこなう歯科疾患実態調査というものがあります。最近の調査結果のリンクを貼っておきます。

平成28年歯科疾患実態調査:厚生労働省

この実態調査の中に出てくる歯周病の領域では、歯周ポケットの保有者の割合、年齢階級別というものが重要になってきます。歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝のことですが、4mmを超えると歯周病という判定になります。表を見ると10代では4mm以上の歯周ポケットがある人が6.1%しかいませんが、20代前半になると4倍超の25.7%に増えています。20代後半ではおよそ30%の人が歯周病という診断名がつくようになります。30代でもわずかに増え、33~39.5%になっています。40代では、約45%が歯周病です。日本は世界中の国から見れば先進国で歯周病も少ないように思えますが、先進国の中で見ればまだまだ改善の余地があります。特に、予防にはもっと力を注ぐべきところです。50代になってくると「対象歯のない者」、つまり一本も歯がない人が出てきます。年齢が上がるにつれ、無歯顎と呼ばれる“歯が一本もない”人の数が増えていますね。

では、歯周病の治療はどうしたらいいのでしょう?まずは歯周病にならないように日々のハミガキを頑張ることと、定期的に歯科医院で歯石取りをすることが重要です。「ハミガキを頑張っているのに歯周病になる!」という方は、もしかするとハミガキのコツをご存じないのかもしれません。ちょっとのコツで上手に磨けるようになりますよ!歯科医院での歯周病の治療は、まず歯茎の検査をして状況を確認してから歯茎の上の歯石を取ります。歯石を取り終わるとだんだん歯茎が引き締まってくるので、その状態をひと月後に検査します。その後、歯茎の中に歯石があればそれを取っていきます。歯の根まで歯石がついていると、小さな外科手術をすることもあります。一部では遺伝の問題で歯周病になりやすい方もいます。そういう方はより一層お口の中の手入れが重要になってくるので、細菌検査をしたり、メンテナンスの間隔を短くしたりします。ハミガキにプラスしてのうがい薬も有効ですよ。

他にも、歯科疾患実態調査では虫歯のデータなどがあり、見ていくとここ最近で日本人の口の中の状態が良くなっているかどうかが分かるかと思います。お時間のある方は是非、リンク先に飛んでみてくださいね。

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