花粉症と歯科②

今日も、前回に引き続き花粉症と歯科の関係についてお話しします。

 花粉症が直接、または間接的に影響を及ぼすものは以下の通りです。

  • 口腔乾燥
    • 口臭
    • 虫歯
    • 歯周病
    • 歯列不正

【花粉症の薬の副作用で引き起こされるもの】

 花粉症の症状を抑えるためにお薬を飲む方も多いでしょうが、アレルギーを抑える薬の副作用に「口が乾く」というものがあります。実はアレルギーを抑える薬だけではないのですが、副作用にある「口渇(こうかつ)」というものが、唾液の分泌量を抑える作用があるのです。口が乾くと口呼吸で挙げた問題点のほかに、ドライマウスと呼ばれる状態になることがあります。口の中の潤いが低下して乾燥することにより、虫歯や歯周病の他、粘膜の感染症や味覚障害、口の中の痛みなどを起こすこともある病気です。

 花粉症が影響を及ぼすもののなかに「歯列不正」がありますが、これは口を開けっ放しにすることで上唇の圧力がかからずに上の前歯が前方へ傾斜してしまったり、頬の筋肉に押されて歯列が狭くなったり、凸凹が出たりと色々なタイプの歯列不正の原因になりえます。

以上のことから、花粉症は歯科とも関係の深い病気です。明日は、花粉症で歯に症状があらわれることについてお話しします。

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