歯医者のはしやすめ⑤

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今日は、学生時代の思い出について書いてみようと思います。歯科大学および歯学部は6年制で、同級生とは長いお付き合いになります。大学の先生たちも授業だけでなく実習もしてくださいますので、やはり長いお付き合いになります。歯科医師などと聞くと堅いイメージですが、ユーモアのある先生方や同級生のなんと多かったことか。どんな学生生活だったかを少しだけ切り取ってみます。

 

【ある授業風景】  

とある教授の授業で、教室の裏口付近でカラスが騒いでいました。すると教授が一緒に連れてきていた若い先生方(居眠りしたりすると怒られるので、学生側は「兵隊」と呼んでいました)に「五月蝿いからカラスを黙らせて来なさい」とおっしゃいました。指示された若い先生方は困ったような表情を浮かべながら、教室を出てカラスに「コラー」とこぶしを振り上げていました。

 

【仲間で助け合い】  

実習では細かい作業をして、銀歯を作ったり入れ歯を作ったりするのですが、どうしても不器用な人はいます。また、実験が苦手な人も・・・。実習や実験は複数人数で班を作っておこなうのですが、出席番号の近い者同士で集められることが多いため、すぐ仲良くなれます。ですので同じ班の人にコツを聞いたり、実験を手伝ってもらうことが出来ます。一人でやらなければいけないレポートだとしても参考になる文献をお互い共有したり、テスト勉強も問題を出し合ったり過去問を共有したりと、卒業までも心強い味方です。

 

【病院実習での口頭試問】  

緊張してしまう病院実習ですが、その中でも一大イベントの口頭試問。失敗は許されない・・・!と思ってしまいますよね。しかし先生たちも決して留年させたいわけではなく、国家試験に合格できるよう知識をしっかり植え付けて欲しいのです。ですからかなりヒントを出してくれます。出題範囲は分かっているので、そこを一度勉強してから質問に行くと足りない部分や欲しい知識をアドバイスしてくれました。私が傍から見て一番面白かったのは、学生が「〇〇で・・・」と言おうとした途端に先生が「・・・は無くて、だから・・・?」と正解に導こうとした場面です。

いかがでしたか?もし歯科医師になろうか迷っている方がいらっしゃるようでしたら、この記事を読んで少しでも楽しいことを知っていただけたら嬉しいです。

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