2025/10/15
引っ越しや転勤で歯医者さんを変えなくてはいけない場合、気まずいとは思わずに早めに担当医にお伝えください。
「引っ越しがあるため、〇月くらいまでしか通えません。」
このように言っていただくと、治療の優先順位が決めやすいです。また、回数のかかる根の治療や入れ歯の作製などは、引っ越し先でおこなった方がじっくり取り組めるため、応急処置で済ませることにより、他の歯を丁寧に治療する時間に回せるかもしれません。さらに、矯正治療に限って言えば、治療の段階やもともとの状態についてを転院先の先生にお伝えすることで、治療の継続がスムーズになることが考えられます。もしくは、余計な治療をスタートせずにきれいな状態で引き継いでもらえることも可能です。
期間が分かることでキリの良いところまで治療を進めることが出来ますし、患者さんのことを心配する歯科医師としては、これから先に通えなくなるという患者さんの状態から、歯の調子が悪くなって辛い思いをしないかどうかの方が重要なのです。
引っ越し先の歯医者さんに、現在の担当医から申し送り事項を送りたい場合もあると思います。お勧めの歯医者さんがあるかを聞くのも良いでしょう。もし治療の状態が複雑な場合は、引っ越し先の歯医者さんにお手紙を送ることも可能ですから、事前にお伝えください。
最後に、引っ越しのせいで歯医者さんに通えなくなることを「申し訳ない」とは思わないでください。皆さんの生活が第一ですし、こちらとしてもお会いできないのは寂しくなりますが、それでも応援しているのです。新しい環境で元気に過ごしてほしいので、お口の心配事を減らすためにもサポートする気持ちがあります。どうか教えてくださいね。