なぜ歯の治療は一回で終わらないの?①

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 先日、「酒のツマミになる話」というテレビ番組で、出演者の方が次のようにおっしゃっていました。

「なんで歯医者って一度に歯の治療を全部済ませてくれないんだろう?予約も1か月後とか言われるし、自分のスケジュールを歯医者に合わせないといけないのが困る」

きっと世の中の多くの方も「わかる!」と思われたのではないでしょうか。

 

歯の治療と言っても様々なものがあります。虫歯の治療、歯周病の治療、歯を抜く、詰め物や被せ物を作る、入れ歯を作る、インプラントをする、矯正治療・・・などなど。このブログでも度々治療法についての説明が入っていますので、読まれた方はご存知かもしれませんが、もう一回簡単にまとめてみたいと思います。

 

【虫歯の治療】

虫歯の深さや程度によって治療回数が異なります。

軽度・・・その日のうちに白い詰め物をして終了

中等度・・・虫歯の部分を削って型を取り、次に来院されたときに詰め物をセット

重度・・・神経がまだ生きている場合は神経を保護する薬を入れて、虫歯を取った後もダメ

ージを受けないようにバリアーを作るために1か月置きます。その後再度虫歯

の部分を取り、被せ物をするための型取りをし、次の来院時にセットします。

     神経が死んでしまっている場合は、神経の通り道である根管(こんかん)の中の

腐った神経を取り除き、内部に増えている菌を薬で取り除きます。内部の状態に

よっては何度も薬を交換する必要があるため、通院回数は決まっていません。

この他、根っこしか残っていないような歯ですと抜歯か根っこを治療して土台を作り、さらにその上に被せ物をする必要が出てきますので、とてもではないですが1度で終わりません。虫歯がいっぱいある人ならなおさらです。

 

しかし、通院に制限がある方もいらっしゃることでしょう。ですから、その場合は担当医に多く通えないことや、一度の通院でたくさん治療を受けたいことを伝えましょう。そうすると治療の時間は延びますが(通常の治療で1530分が12時間など)、通院回数を減らすというご希望に添えるのではないでしょうか。

 

 保険診療だと治療する際の間隔や治療手順で制限がある場合もあるため、自由診療でお願いするというのも一つの手です。明日はそれも踏まえた歯周治療についてお話しします。

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