2021/05/30
お子さんの歯並び、心配ですよね？特に親御さんの歯並びが悪い場合、遺伝しやすいですから、その心配も頷けます。
子供の矯正治療と言っても、年齢や口の中の状況によってできる治療が変わってきます。子供の歯（乳歯）が生え始めるのは生後６～９か月くらいです。そこから順々に乳歯が生えてきて、大体３歳くらいまでには乳歯がすべて生えそろいます。
歯並びの悪さに気づくのは、おそらく前歯が生えそろった時に受け口になっているか、すべての子供の歯（乳歯）が生えそろった時に凸凹があるか、というケースが多いと思います。ここで問題になってくるのは、子供の歯の時期に矯正装置が使えるかどうか、矯正治療をしても大人の歯（永久歯）が良い位置に生えてくるのか、です。
【子供の歯だけの時期に使える装置】
子供の歯に対して、実はワイヤー装置はほぼ使いません。使うのは床装置と呼ばれるものが多く、顎の位置を正常に戻したり、成長を促したりするのが役目です。受け口を治す装置としては咬合誘導の床装置やチンキャップという顎を抑えるヘッドギアのような装置があります。皆さんがお耳にされることがあるのはチンキャップとムーシールドでしょうか。また、装置を使うにはお子さんの協力が必要です。そうするとおのずと治療が開始できる年齢が決まってきます。早い子でも乳歯が生えそろった３歳～となります。
今はまだその時期ではなくても、継続して生え変わりなどもみてもらうことで治療開始のタイミングが分かります。気になったら相談してみましょう。