2021/10/13
歯科では、口腔機能低下症と口腔機能発達不全症という病名があります。今日は、口腔機能発達不全症について書いていきます。
【口腔機能発達不全症とは】
食べる機能、話す機能、その他の機能が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができていない。咀嚼や嚥下が上手くできない、発音が上手くできない音がある、口呼吸がある。患者自身は自覚症状があまりない。
【診断基準】
次の項目のうち、2つ以上に該当するものを口腔機能発達不全症と診断します。
①歯の萌出に遅れがある
②機能的因子による歯列・咬合の異常がある
③咀嚼に影響するう蝕がある
④強く咬みしめられない
⑤咀嚼時間が長すぎる、短すぎる:食事に時間がかかる、もしくは短い
⑥偏咀嚼がある:片側で咀嚼する
⑦舌の突出がみられる
⑧哺乳量・食べる量、回数が多すぎたり少なすぎたり村があるなど
⑨構音に障害がある:正しい発音ができない
⑩更新の閉鎖不全がある
⑪口腔習癖がある
⑫舌小帯に異常がある
口腔機能発達不全症は、おおむね14歳までを対象に「食べる」「話す」などの機能の発達不全に対し、正常な機能獲得の妨げになっている原因があればその治療をおこない、その後正常な機能獲得のための指導をします。食べるときに時間がかかりすぎたり、なかなか食べ物を飲み込めなかったり、発音がおかしいなど、気になる場合は相談してください。