2021/10/12
歯科では、口腔機能低下症と口腔機能発達不全症という病名があります。昨日は口腔機能低下症の特徴や診断についてお話ししました。今日は、評価にかかわる検査について書いていきます。
【口腔衛生状態】
舌苔が50%以上ついていると衛生状態不良です。
【口腔乾燥】
・口腔粘膜湿潤度を機械で計測します。27未満で口腔乾燥に該当します。
・唾液量が2g/2分以下で口腔乾燥に該当します。
【咬合力】
・咬合力検査を専用の機器で計測し、200N未満で咬合力低下に該当します。
・残存している歯の本数が20本未満で咬合力低下に該当します。
【舌口唇運動機能】
「パ」「タ」「カ」をそれぞれ連続して発音してもらい、1秒間に6回未満しか発音できない場合に低下に該当します。
【舌圧】
専用機器で計測し、30kPa未満で低舌圧に該当します。
【咀嚼機能】
・咀嚼能力検査で100mg/dL未満で咀嚼機能低下に該当します。
・咀嚼能力スコア法という方法で、グミを細かく噛み砕いてもらいます。
スコアが0~2で低下に該当します。
【嚥下機能】
・嚥下スクリーニング検査で3点以上だと嚥下機能低下に該当します。
・質問へ答えていただき、3項目以上該当すると嚥下機能低下に該当します。