2026/01/22

「矯正をすることで顔が小さくなりますか?」
以前、患者さんに尋ねられたことがあります。
矯正治療をしたら顔つきが変わった・・・そういう方もいらっしゃるでしょう。今日は、矯正治療をしてお顔に変化が表れやすいタイプと、変化が表れにくいタイプについてお話しします。
矯正で顔の形が変わるのには、様々な要因があります。
年齢が低いうちに矯正歯科をした人の場合は、成長期があるために顔つきが変わることがあります。
・受け口
早期介入で噛み合わせが改善すると、通常の横顔の成長過程をたどりやすいです
・出っ歯
早期介入で下顎の成長を促進することで、横顔のバランスが整いやすいです
これらは子供の頃から始める顎の成長抑制や成長促進で、口元の変化が大きい場合に、顔立ちの変化もハッキリと目に見えます。受け口のお子さんの場合、上顎・下顎を正常な成長へと軌道修正することで、横から見たお顔が三日月のような形からバランスの取れた横顔になります。出っ歯のお子さんで、下顎の成長が思わしくなかった場合、下顎を前方誘導します。すると、鳥のような横顔からバランスの取れた横顔になります。
成人矯正と呼ばれる大人の歯並びでの矯正治療では、歯のデコボコが多かったり、飛び出ていたりして口を閉じにくいようなケースですと、抜歯を伴いますので、口元が下がり(引っ込み)ます。すると今まで口を閉じようとして無理矢理力を入れていた口元や顎が自然な状態に変わり、印象がかなり変わります。口周りの緊張が無くなると、鼻や頬骨、オトガイ、顎のラインが良く見えるようになるからです。隙っ歯の人は隙間が無くなることで笑顔がステキに見えます。また、骨格性の受け口や出っ歯の場合は、手術で顎の骨を移動するため、これまでの顔立ちとはかなり変わります。このほかに、
・矯正治療で食事が変わり、痩せて顔立ちの印象が変わる
・親知らずも抜歯したことで奥歯の幅が変わり、以前より小顔に見える
・噛み合わせのバランスが良くなったことにより余計な筋の緊張が取れ、小顔に見える
などのケースもあります。
ただし、お顔の変化は矯正治療をした人全員に起こるわけではありません。デコボコが多くても口を閉じると分からないような方は、あまり変化が見られません。ですから、顔を変えようとして矯正治療を受けたいという場合は、よく担当医と相談をしてください。また、大人の受け口や口元の突出感に対する矯正治療として、外科矯正と矯正治療のみのボーダーラインのケースもあるため、どこが一番気になっているのかをしっかりお伝えくださいね!
