歯科治療と不安③

昨日は、歯科治療に対する不安要素それぞれへの対抗策①~③についてお話ししました。今日はその続きです。

 

歯医者さんが怖い・苦手だと思う理由で多く挙げられるのが次の5つです。

① 歯を削るときの音

② 治療の痛み

③ 麻酔注射

④ 独特な匂い

⑤ 子供の時におさえ付けられて治療を受けた

今日は残りの2つについてお話しします。

 

独特な匂いとは、主に入れ歯の素材や仮の被せ物の素材であるレジンと、被せ物を接着したり虫歯を取り除いた後で詰めたりするセメントに含まれるユージノール(丁子・クローブ)の匂いと思われます。これらを解決するのはなかなか難しいのですが、緊張を和らげるためのルームフレグランスやお香を焚く医院も少しずつではありますが増えてきました。もしどうしても緊張してしまうようであれば、お気に入りの香水や柔軟剤で香り付けしたハンカチを持参し、治療を受けるときに顔に被せるのも良いと思います。

 

子供の時におさえ付けられて治療を受けると、ずっと怖い記憶として残ると思います。しかし、今ではあまりそのような治療を行う歯科医院はありません。時代とともに虫歯が減ったということもありますが、学生の時に習う内容として、抑制治療は最終手段なのです。お子さんが暴れてしまうと、治療をしようとしても上手くできないどころか、器具で怪我をさせてしまう心配があります。ですから、どんなに説明しても、親御さんが協力的でも、お子さんが暴れてしまう場合は歯医者さんが治療をすることは難しくなります。ではどうすれば良いでしょうか?とても簡単な方法があります。それは、虫歯にならないように早いうちから歯医者さんにかかることです。予防であれば痛いことはなく、押さえつけることもないので少しずつ慣れることが出来ます。また、定期的に通うことで顔見知りになり、必要以上に恐怖感を抱かなくなります。もし虫歯が出来ても信頼関係が築けていたら、治療もスムーズにいきますよね!

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