保険で矯正ができる?①

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歯科矯正治療は、通常では保険適用外の自由診療(自費)になります。しかし、厚生労働省が定めた特定の条件に限り公的な医療保険が適用されることがあります。 ここでは顎変形症をはじめとした先天異常59疾患、および保険適用となる条件をご紹介します 。

 

【公的医療保険が適用される歯科矯正治療】

① 「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常

② 前歯3歯以上の永久歯萌出不全

③ 顎変形症  

以上の3項目が、公的医療保険が適用となるものです。ではそれぞれについて見ていきましょう。

 

【「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常】

唇顎口蓋裂   ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
鎖骨頭蓋骨異形成   トリーチャ・コリンズ症候群
ピエール・ロバン症候群   ダウン症候群
ラッセル・シルバー症候群   ターナー症候群
ベックウィズ・ウイーデマン症候群   顔面半側萎縮症
先天性ミオパチー   筋ジストロフィー
脊髄性筋委縮症   顔面半側肥大症
エリス・ヴァンクレベルド症候群   軟骨形成不全症
外胚葉異形成症   神経線維腫症
基底細胞母斑症候群   ヌーナン症候群
マルファン症候群   プラダー・ウィリー症候群
顔面裂(横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。)   大理石骨病
色素失調症   口腔・顔面・指趾症候群
メビウス症候群   歌舞伎症候群
クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群   ウイリアムズ症候群
ビンダー症候群   スティックラー症候群   小舌症
頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
骨形成不全症   フリーマン・シェルドン症候群
ルビンスタイン・ティビ症候群   染色体欠失症候群
ラーセン症候群   濃化異骨症
6歯以上の先天性部分無歯症
CHARGE症候群   マーシャル症候群
成長ホルモン分泌不全性低身長症
ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
症候群   リンパ管腫   全前脳胞症
クラインフェルター症候群   偽性低アルドステロン症
ソトス症候群   グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
線維性骨異形成症   スタージ・ウェーバ症候群
ケルビズム   偽性副甲状腺機能低下症
Ekman-Westborg-Julin症候群   常染色体重複症候群
その他顎・口腔の先天異常

 

これらの保険診療の適用となる疾患は、時々改定されて新たな疾患が追加されます。病名を見ただけではピンとこないと思いますが、医療機関でこれらの診断がおりている場合は保険適用となりますので、一度ご確認ください。

また、歯科矯正治療をおこなう歯科医院においても注意が必要です。保険で矯正治療をするには厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみとなります。この保険医療機関の名簿に関しては、地方厚生局ホームページに最新の情報が掲載されております。

 

<検索方法>

1.地方厚生局」8つの厚生(支)局から、ご自身 の地域の厚生(支)局のホームページにアクセスしてください。

2.サイト内検索に「施設基準届出受理医療機関名簿」を入力

3.県別の受理医療機関より歯科のPDFを探す

4.そのPDFから「矯診」あるいは「顎診」の指定医療機関を探す

*「矯診」とある医療機関は①厚生労働大臣が定める疾患、②前歯3歯以上の永久歯萌出不全が保険適用となります。

*「顎診」とある医療機関は③顎変形症が保険適用となります。

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