2025/10/12
かかりつけの歯医者さんがあっても、引っ越しや出張、元の歯科医院の閉院などの理由から、通えなくなってしまうこともありますよね。
今日は、以前から通っていた歯医者さんに通えなくなった場合のお話です。
以前のことなのですが、初めて当院にかかることになった患者さんが、前の歯医者さんでつくった入れ歯が合わないので作り直してほしいと相談してくださいました。入れ歯をつくられた時期を確認したところ、
「先月つくりました」
とおっしゃいます。通常では、保険で入れ歯を作る場合、前につくった入れ歯が6カ月以上経過していないといけない決まりがあります。保険外であれば特に問題はないのですが、保険診療ではできません。もしこれを破ると、歯科医師側に罰則があります。
ところが、保険の場合にも理由があるケースでは例外もありまして、患者さんが以前かかられていた歯医者さんの地域から遠く離れて引っ越した場合や、患者さん自身が認知症である場合などはその限りではないのです。
今回のケースは通われていた歯医者さんの突然の閉院でしたが、厚生局に確認したところ、引っ越しと同義のような扱いで無事保険診療で入れ歯を作り直すことが出来ました。しかし、入れ歯を作るには数回通院の必要があるため、患者さんにしても負担があります。もしもやむなく引っ越しが決まった場合は、分かったらすぐにかかりつけ医に伝えましょう。閉院される場合も、他の歯科医院に紹介してほしい旨伝えていただけると、その後の治療がスムーズになります。もしも治療途中の歯がある場合は、引っ越し先でうまく対処してもらう必要があるかもしれませんからね!