2026/01/19

「矯正治療は痛い」ということは知られてきていますが、矯正治療につきものの歯の痛みは、次のようなシステムで起こります。
・歯が顎の骨を移動する際に、進む方向に歯が押される
・押された先にある骨が吸収する
・今まで歯があったスペースに骨が作られる
上記のようなことを繰り返しているときに生まれる発痛物質のせいです。
歯を動かしたい方向の先にある骨を吸収してスペースを作ることから始まる歯の移動ですが、骨の吸収初期に関わってくるプロスタグランジンE2という物質が痛みを引き起こします。
歯の痛みは通常、矯正を始めた日から2~3日と、ワイヤー調整を行った日から2~3日続くと言われていますが、人によりその感じ方は違います。まったく気にならないという方もいれば、食事に影響が出るという方も。歯が動く時の痛みは、特に食事などで物を咬んだ時に感じます。咬まなければ少し歯が浮いた感じがする程度です。矯正治療を始めると硬い物が食べられなくなるといった体験談を聞いたことがあるでしょう。実際には長期間続くわけではありませんが、痛みが少ない方が良いですよね。
矯正治療における歯の痛みの軽減法はいくつかあります。
①痛み止めを飲む
②塩を溶かしたぬるま湯でうがいする
③そもそもの矯正治療に使用する素材などを痛みの少ないものにする
④硬い食べ物は避ける
この他にも、歯茎を指でマッサージすることが有効な手段です。受験や試験が近くて痛みが不安な場合は、その旨担当医に伝えることで、痛みが強く出るような処置を先に延ばすこともできますし、ワイヤーの素材を変えることもできます。その分、1~2回治療終了までの通院が延びることもあるでしょうが、どちらが自分にとってより良い状態かを選ぶと良いと思います。
(2021年3月の記事の改稿)
