矯正治療で歯が痛くなったら

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 矯正治療につきものの歯の痛み。これは、歯が顎の骨を移動する際に、進む方向にある骨が吸収し、今まで歯があったスペースに骨が作られるということを繰り返しているときに生まれる発痛物質のせいです。歯を動かしたい方向の先にある骨を吸収してスペースを作ることから始まる歯の移動ですが、骨の吸収初期に関わってくるプロスタグランジンE2という物質が痛みを引き起こします。

 

 歯の痛みは通常、矯正を始めた日から2~3日と、ワイヤー調整を行った日から2~3日続くと言われていますが、人によりその感じ方は違います。まったく気にならないという方もいれば、食事に影響が出るという方も。歯が動く時の痛みは、特に食事などで物を咬んだ時に感じます。咬まなければ少し歯が浮いた感じがする程度です。矯正治療を始めると硬い物が食べられなくなるといった体験談を聞いたことがあるでしょう。実際には長期間続くわけではありませんが、痛みが少ない方が良いですよね。

 

 矯正治療における歯の痛みの軽減法はいくつかあります。

  • 痛み止めを飲む
  • 塩を溶かしたぬるま湯でうがいする
  • そもそもの矯正治療に使用する素材などを痛みの少ないものにする

 

 この他にも、硬いものを食べないようにするなどは有効な手段です。受験や試験が近くて痛みが不安な場合は、その旨担当医に伝えることで、痛みが強く出るような処置を先に延ばすこともできますし、ワイヤーの素材を変えることもできます。その分、1~2回治療終了までの通院が延びることもあるでしょうが、どちらが自分にとってより良い状態かを選ぶと良いと思います。

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