八重歯の原因

 八重歯とは、歯列から飛び出して歯が重なり合っている状態を指します。犬歯だけを指す言葉ではないのですが、一般的には犬歯が飛び出ていることを八重歯と呼ぶことが殆どです。そもそも、上の犬歯が飛び出してしまうことが多いからです。では、なぜ八重歯になってしまうのでしょうか?

 

【原因①:顎の大きさと歯の大きさのバランス】

現代人の顎は、歯が生えるスペースが小さくなってきていると言われています。顎が小さく、生えてくる歯が普通~大きいサイズであれば、歯が並ぶスペースが不足してしまいデコボコに生えてきてしまいます(最悪、歯が生えてこないままの場合もあります)。

 

【原因②:食生活の変化】

 最近の食事は昭和初期~中期の頃の食生活と比較すると柔らかい食べ物ばかりです。力を入れなくても、よく噛まなくても飲み込めるものが多いために、自然と嚙む回数や噛む力が減ってきてしまいました。すると、顎の発達が悪くなります。顎の発達が悪くなると、その後に生えてくる歯が並ぶスペースが不足するというわけです。

 

【原因③:歯の萌出時期】

犬歯の手前に生える側切歯や、後ろ側に並ぶ第一小臼歯は、犬歯より先に生えてくるのが一般的です。①や②などによって歯茎のスペースが空いていないと、あとから生えてくる犬歯は間に入り込めません。そのため歯列から外れて飛び出し、八重歯になるのです。

 

他にも乳臼歯のむし歯や早期の喪失などが原因になるケースもあります。

 

以上のことを踏まえて、八重歯を予防するならば

・硬めの食事を良く噛んで食べること

・歯の交換が上手くいっているか歯科医院で診てもらうこと

・虫歯やけがなどで乳歯を早く失わないようにすること

これらに気をつけましょう。ただし、遺伝的に顎の大きさや歯の大きさのバランスが悪い場合は矯正治療での対処が必要になります。

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