2021/10/07
タバコは良くないと聞きますよね。しかし、ここ最近では新型タバコが台頭してきました。タールが無くて今までの紙タバコより害が少ないことを売りにしています。煙やにおいが少なく副流煙による周囲への影響がない・有害物質が９割削減されていると宣伝されています。しかし、本当にそうでしょうか？
今日は、新型タバコがおくちに及ぼす影響についてお話しします。
いわゆる新型タバコのうちの加熱式タバコは、中にタバコの葉や紙巻タバコを挿入し、燃焼させるのではなく加熱してニコチン等を含んだエアロゾルを発生させるものです。このニコチンがおくちにも悪い影響を与えます。
ニコチンは毛細血管が収縮することで歯肉の血流量が減り、歯周炎の病原菌がそこに入りやすくなるなど、歯周病のリスク因子です。また、揮発性の有害物質も同等に検出されています。中には紙タバコよりはるかに多く出る有害物質もあります。
副流煙に関しても、目に見えないだけで大量の化学物質が出ていることが分かっています。これが果たして無害と言えるかというと、難しいでしょう。
以上のことから、有害物質が含まれており、ニコチンが入っている以上はおくちにも悪影響があるということが分かるかと思います。嗜好品ではありますが、百害あって一利なしなのがタバコです。禁煙外来や、歯科医院での禁煙にトライしてみてはいかがでしょうか。