悪い歯並びについて⑥(咬み合わせが深い、過蓋咬合)

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悪い歯並びの種類について、今日は咬み合わせが深い症例についてお話しします。

写真を見て、どこに問題があるか分かりますか?そう、咬み合わせの深さです。正常とされる咬み合わせの深さは、上の前歯が下の前歯を2~3mm覆い隠していることとされています。因みに、下顎前歯の縦の長さは7~9mmくらいあります。上の写真では下の前歯が全く見えないことから、咬み合わせの深さは正常値から大きく逸脱していることが分かるかと思います。

このタイプは、悪い歯並びとして捉えている方が少ないのですが、上顎が下顎を覆ってしまっていることにより下顎の可動域が制限されて顎関節症のリスクが上がったり、下の前歯が上顎の歯茎に刺さって腫れたりすることがあるため、お口の中にも顎にも影響があります。審美的な面で言えば、歯茎が目立ってしまうため、馬のような口元の印象を与えることもあります。歯茎がむき出しの口元は「ガミースマイル」と呼ばれます。

これを解決するのは難しく、早期治療がカギになります。大人になってから治療を始めるよりも、成長が残っている子供のうちに治療した方が期間が短くすむこともあります。

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