2024/11/10
矯正相談の際に、Eラインについても聞かれることがあったので、詳しくお話しします。
Eラインとは、人の横顔のバランスを評価するのに用いられる指標です。今から70年前にリケッツ先生という矯正歯科医によって提唱されました。
Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先と下顎の先端(オトガイ)を結んだ線で、理想的にはこの線上や内側に唇が納まっている状態が美しいとされています。人差し指を鼻先とアゴ先にまっすぐ付けたときに唇が人差し指につかない、もしくは少し触れる程度の状態が理想的です(イラストを参考にしてください)。
このイラストは日本人の横顔での理想イメージです。この赤いラインに上唇・下唇がふれる程度でも美しい横顔です。
Eラインは、口元の美しさを判断する材料として矯正治療を行う際の診断にも重要な役割を果たします。出っ歯や受け口、顎の骨格などが原因でEラインが乱れる場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの歯列矯正、顎の骨を切る外科手術などが効果的です。
ただし、成長期のお子様はこれから鼻が高くなりますので、あまり参考にならないケースもあります。筋肉のバランスでも横顔は変わります。幼いころから習癖には気を付けましょう。
佐野歯科・矯正歯科医院
副院長 関川 奈都貴
~プロフィール~
2005年 日本歯科大学 新潟歯学部卒業
2005年4月~2015年3月 日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座 勤務
2015年4月 佐野歯科医院 勤務