矯正治療後に起こる歯並びの悪化(後戻り)について③

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 前回に引き続き、どうして後戻りするのかということについて、クイズにからめて書いていきます。 皆さんは矯正治療後の後戻りについて、どのくらいご存知でしょうか?クイズを出題しますので、〇×で回答してください。

Q1. 矯正治療した直後は、特に後戻りが起こりやすい ・・・・・・〇

Q2. 口の周囲の筋トレや舌の筋トレで後戻りを抑えられる ・・・・〇

Q3. 歯並びの悪化は、後戻りだけの問題ではない

今日はQ3.について解説します。

【Q3. 歯並びの悪化は、後戻りだけの問題ではない】

 矯正治療後の歯並びの悪化をすべて後戻りだと思ってはいませんか?実は、虫歯や歯周病でも歯並びはくずれてきます。

 虫歯になる ⇒ その部分の歯質が減る・脆くなる ⇒ 嚙み合わせや隣の歯とのバランス悪化

 歯周病になる ⇒ 歯を支える骨が溶ける ⇒ 歯がぐらつく ⇒ 歯並びが変わる

歯の根の周囲を取り囲む顎の骨は、例えば一面欠けてしまっただけでも歯の安定性を失います。棒倒しの時に一部の砂を取り除くと、棒が容易に倒れることを思えば簡単に想像できることでしょう。

 また、悪習癖も歯並びをくずす原因です。頬杖をつく、片方だけで咀嚼(食べ物を噛むこと)をする、などが挙げられます。矯正治療で得たキレイな歯並びを維持するためには、これらのことも注意する必要があるのです。

日本歯科医師会の8020パークでも矯正について触れています。

 クイズの答えは全て〇です。いかがでしたか?これらの知識をもとに、キレイな歯並びをずっと大事にしてくださいね!