2025/09/06

しっかりと噛めるお口で食べる食事はとても美味しいもの!自分の歯で美味しく食事をとれるのが一番ですが、様々な理由で歯を失ってしまうことがあります。歯周病や虫歯、事故、噛み合わせが強すぎて折れてしまったなど・・・。そういう時に、なくなった歯を補うための治療のひとつが入れ歯(義歯)です。でも、歯が少しくらいなくなっても食べることや喋ることに困らないから入れ歯を使わないよ、という人も残念ながらいらっしゃいます。確かに、食べることや喋ることができていれば必要ないと思うかもしれません。
しかしよく考えてみてください。これまでは28本で担当していた食事や噛みしめる力の分担を、少なくなってしまった歯で請け負う・・・お仕事に置き換えると分かると思いますが、一緒に仕事をしてきた同僚がある日引き継ぎせずに早期退職!残されたメンバーで今までと同じ量の仕事をこなさなければいけません。疲れが溜まりませんか?もしかしたら嫌になって他の人も辞めちゃうかも・・・。始めは良くても、だんだん疲労が蓄積して脱落者が出ていくことが予想されますよね。
【歯が抜けたことを放置した場合に起こる不具合】
・噛めない
・対合歯(噛み合っていた相手の歯)の挺出(伸びてくる)
・自浄作用の低下(歯が汚れやすくなる)
・咬合性外傷(一本に対しての負荷が増して歯を痛める)
・隣在歯(隣の歯)の傾斜
・・・等々
入れ歯は歯茎の上に圧力を分散させ、バネで揺れを少なくする装置です。取り外しができる分、残っている歯を削らなくて良いですし、清掃が楽です。日本では江戸時代ですでに木製のものが使われていたほどに歴史あるものです。最近では保険適用外のもので、バネの無い、つけていることが分からないタイプもあります。もしも歯を失ってしまったらインプラントもありますが、選択肢の一つとして入れ歯があることを思い出してくださいね!
因みに、ブリッジはどこの歯が何本欠損しているかによって選択肢から外れてしまいます。保険診療では部位や本数に規定がありますし、自由診療でも残された歯の負担を考えるとブリッジにできないケースがありますのでご注意ください!