2026/02/03

寒い風が身に沁みますね。今日はこの寒い風で歯が痛むという方についてのお話です。
昨年の秋から今年の始めにかけて、歯が痛いとおっしゃって来院される方が複数いらっしゃいました。
そのうちで虫歯でも噛み合わせの問題でもないのに痛いという方が3名。
よくよくお聞きしてみると、冷たい風で顔が冷えた時にとても痛みを感じるとのこと。
レントゲンで確認しても異常はなく、いろんな検査をした結果
”三叉神経痛”であることが予測されました。
【三叉神経痛】
症状:顔の片側に電気が走るような激しい痛みが数秒〜数分間続く神経の病気で、洗顔・歯磨き・食事などの動作で誘発されます。顔の感覚を司る三叉神経が、脳内で血管などに圧迫されるのが主な原因で、生命に関わるものではないものの、QOL(生活の質)を著しく低下させます。
主な原因: 動脈硬化などで蛇行した血管が、脳から出る三叉神経の根元部分(保護が薄い場所)を圧迫する。
治療法:薬物療法、ブロック療法、放射線治療、外科治療
三叉神経痛は歯の痛みと誤解することが多く、人によっては歯の神経を抜いてほしいと言って来院されるくらいです。しかし、原因が歯の神経ではないために、歯の神経を取ろうが歯を抜こうが痛みは続きます。
今回はブロック注射とよばれる麻酔の方法で対処し、その日のうちに症状は消失しましたが
痛みの発現の引き金になるものとして洗顔、歯磨き、風に当たる、会話、食事などがあります。
抗てんかん薬の服用で改善が見られますが、再発したり薬が合わないこともありますので
脳神経外科やペインクリニックを受診しましょう。
過去の記事 ⇒ 歯は痛いけど、穴は開いていない
