飲み物で歯が溶ける?~酸蝕症について~① | 佐野歯科・矯正歯科医院 | 飲み物と歯

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暑い日が続くと、さっぱりとする飲み物を飲みたくなりますよね!でもその飲み物、歯にとって危険かもしれません。今日は、歯が溶ける酸蝕症についてです。

酸蝕症(さんしょくしょう)は、細菌が原因の虫歯とは異なり、飲食物の酸や胃酸によって歯のエナメル質が化学的に溶けてしまう疾患です。 成人の30〜50%にみられるとされ、近年増加が指摘されています。子供は20~30%見られるとされていますが、全国的な大規模調査がされていないため正確なデータはありません。

🦷 酸蝕症とは

細菌の関与なしに、酸が直接エナメル質を溶かす状態のことです。

虫歯は細菌が酸を作り出して歯を溶かしますが、酸蝕症は飲食物の酸の他、胃酸・口腔乾燥などが直接作用します。

🔍 主な原因(外因性・内因性)

1. 飲食物の酸(外因性)

pH5.5以下でエナメル質は溶け始めます。 代表的な高リスク食品:

  • コーラなどの炭酸飲料(pH2.2〜2.5)
  • スポーツドリンク(pH3.0〜3.5)
  • 柑橘類(レモン・グレープフルーツ)
  • 酢ドリンク、黒酢
  • ワイン
  • チュアブル(舐めて溶かす)タイプのビタミンC

2. 胃酸の逆流(内因性)

胃酸はpH1.5〜2.0と非常に強い酸。 以下の状態で口腔に胃酸が触れやすくなります:

  • 逆流性食道炎(GERD)
  • 摂食障害(嘔吐)
  • 妊娠中のつわり

3. 唾液量の低下(口腔乾燥)

唾液は酸を中和する重要な防御因子です。 減少要因:口呼吸、ストレス、加齢、薬の副作用など。

🪞 酸蝕症の症状

  • 歯の先端が透明・薄くなる
  • 表面がつるつるして光沢が出る
  • 黄ばみが増す(象牙質が透ける)
  • 知覚過敏
  • 詰め物が浮いて見える(周囲の歯が溶けるため)
  • 進行すると歯の形態変化・欠損を起こす

次回は虫歯との違いについてなど見ていきましょう。