悪の権化、歯周病!④

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  歯周病って何が悪いの?歯茎から血が出るだけ??いいえ、歯周病は大変恐ろしい病気です。悪の権化と言っても過言ではありません。今日は歯周病と心臓などの循環器についてお話しします。

 

 歯周ポケットとよばれる歯茎と歯の間の溝にプラークや歯石が溜まり、歯周病菌が毒素を出すと、それらは簡単に体内に侵入してきます。歯周病は慢性の炎症性疾患であり、炎症が起こった歯茎ではさまざまな炎症に関連する物質や、炎症を強めるように働く「炎症性サイトカイン」と呼ばれるたんぱく質がどんどんと作られるようになります。それらが体内に入り込むと、これまでにお話しした糖尿病やアルツハイマーだけでなく、心臓にも影響を及ぼします。

 

 これまでの研究で、歯周病の人はそうでない人に比べて1.5~2.8倍も循環器系の病気になりやすいことが分かっています。また、動脈硬化が歯周病と関連することが分かってきました。なんと、動脈硬化の部分に歯周病菌が検出されたという結果も報告されています。

 炎症性サイトカインが血流を通じて心臓や血管に移動し、影響を及ぼすことで心臓や血管といった循環器系に異常を起こすのではないかと考えられています。

 

 こんなふうに、歯周病はとんでもない悪さばかりしています。けれど、歯周病は毎日のハミガキと、時々のプロケア(歯科医院での歯石取りなど)で予防・治療ができるのです。歯周病にかかった場合のリスクは計り知れ、予防をすることで得られる健康は何にも代えがたいですよね。

 人によって歯石の付きやすさは違いますし、器用・不器用でハミガキのコツも変わってきます。どのくらいの頻度で通ったらいいのか、どんなケアが合っているのかを知るために、まずは歯科医院で診てもらいましょう。

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