よく噛んでる?②

 私は昔、食事の際には、両親に

「よく噛んで食べなさい」

と言われてきました。よく噛むのは大切だと聞くけれど、何故だかご存知ですか?今日は、よく噛むことによる脳への影響のお話です。

 

以前から、噛むことは、胃腸などの消化器官を助けることのほかに、脳を活性化させる役割があることが分かっています。まず食べ物を噛むと、歯と顎の骨にその刺激が伝わります。歯を支える組織の一つとして歯根膜(しこんまく)と呼ばれる柔らかな組織がありますが、この歯根膜は脳の神経の一つにつながっていて、噛むことにより脳神経が刺激を受け、海馬やその他の脳全体へと刺激が伝わっていくのです。

 

これまでの研究で分かりやすいものは、ガムを噛みながら暗記をした場合と、普通に暗記をした場合を比較すると、その暗記できた単語の量に大きな差が出来たという報告があります。もちろん、ガムを噛んでいた方がずっと暗記が出来ていました。

 

噛むということは、集中力を高めることもできます。どうにも集中できない人や、記憶力がいまいちだという人は、今日からよく噛むことを習慣にしてはどうでしょうか?認知症にも一定の効果が得られます。普段の食事から取り入れられますので、誰でも簡単に始められますよ♪

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