金管楽器と矯正治療②

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 今日は、矯正の装置に慣れるコツについてお話しします。

 

 矯正装置の金具にダイレクトに力が伝わってしまうのが金管楽器ですが、前回もお話ししたように、マウスピースを唇に押し付けるようにしないことがコツのひとつです。力がこめられるとその分唇への負荷がマウスピースからも金具からも来てしまいますからね。

 

 矯正装置を着けてから楽器を始めた人は、最初から装置が着いているために、そこまで苦労はないかも知れません。ただ、月に一度、ワイヤーの調整などがあるたびに、数日ではあっても歯が動く痛みを感じると思いますので、痛みが強い場合は無理せずに休憩を取りつつ練習しましょう。通しで演奏するよりは、慣れるために時間を区切って演奏した方が体への負担が少なくなります。

 

歯の表側に矯正装置が着いていると、アンブシュアが変わってきます。ですから、装置を着けたまま楽器を始めると、いつの日か装置が外れますので、そこからまた一時的にではありますが振出しに戻ったように感じることもあると思います。プロの方でも、矯正治療をされた方は音域が狭くなったとおっしゃっていました。

 

楽器の演奏に慣れた方が矯正治療を始めると、装置がある状態での演奏の難しさにショックを受けてしまうと思います。しかし、1か月もすると慣れますので、無理せず少しずつ練習しましょう。

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