食事の時は飲み物に注意

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 レストランでも食堂でも、食事の際はお水が出てきますよね。ご自宅でも食事時に飲み物を用意する人もいらっしゃるでしょう。

 

今日は医学的な面から、食事の時の水分の取り方に注意が必要だということをお話ししたいと思います。

 

乾杯のアルコールやジュースは良いとして、食べ物を口に入れて嚙んだ後に飲み物で流し込む人は注意です!これは、食べ物が細かく噛み砕けていないことと、飲み込むチカラ(筋力)の低下を意味するからです。

 

食べ物を口に入れてから、ヒトは歯で噛みちぎったり砕いたりすることで、消化しやすいように細かくしていきます。また、飲み込みやすいように、バラバラになってしまった食べ物をまとめていきます(食塊形成)。この時に噛む回数が少なすぎると、食べ物が大きいままで飲み込むことが難しくなります。また、舌の筋肉が不足していると、いくら食べ物を細かく噛んでも上手にまとめられないため、喉の奥に食塊を運ぶことが難しくなるのです。それを解決してしまうのが飲み物です。しかし、それは果たして本当の意味での解決なのでしょうか?

 

飲み物を多く摂るということは、胃液を薄めるということです。それはすなわち胃腸への負担となります。また、食塊が大きなままで胃へ運ばれると、それだけ胃液で消化するのに時間がかかります。あまりよく噛まないでいれば満腹中枢へ信号がいかず、つい食べ過ぎてしまうでしょうし、血糖値の上昇も急になります。

 

解決策としては、舌のトレーニングや、飲み込むチカラを鍛えること、そして何よりもよく噛むことです。そうすれば飲み物が無くても食事が飲み込みにくくなりませんし、健康増進に役立ちます。

 

普段からつい食卓に飲み物を出してしまう方は、まずは1食だけでも飲み物を止めてみましょう。ちなみに、みそ汁は飲み物にはカウントしないでくださいね。

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