国民皆歯科健診について②

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 前回は、国民皆歯科健診について簡単に説明をしました。今日は、歯科健診で分かることや対応できることについてお話ししたいと思います。

 

【歯科健診でのチェック項目】

・現在歯数

・虫歯の数

・修復した歯の数

・欠損した歯の数

・歯周ポケットの有無

・出血の有無

・歯石沈着の有無

・歯茎や舌の状態など

 

 成人歯科健診やお口の健康長寿健診では、上記の項目をチェックします。この他にも発音や飲み込みの力に異常がないかの検査項目などがあります。例えば、ここで虫歯が無く歯の本数も十分であっても歯周ポケットが深かったり、歯石が多く付いていると、今後歯を失う確率や、他の疾病(心臓病、脳梗塞、糖尿病、アルツハイマーなどなど)にかかる危険性が上がることが分かります。本人は歯がたくさんあるために、歯周病になっていることに気づかずに過ごしているわけです。

 歯周病の早期発見ができれば、早めに治療することで歯を支える骨である歯槽骨の喪失を防ぐことが出来ますし、虫歯が発見されれば早めの治療で歯を削る量が少なく済んだり、もしくは予防処置で済む可能性もあります。

 

 歯科健診は早期発見の場ですが、希望すればそのまま治療に移行できます。受診することをためらっていた人も、無料もしくは軽減された医療費で受診できれば、一年に1度歯科健診を受けることも抵抗がなくなるのではないでしょうか。すると、その先にある歯周病や虫歯、そしてそれによって発症する危険性が上がる病を軽減・回避できるのです。これは医科でも言えることですが、病の早期発見は健康寿命を延ばすうえで大切なことですよね。

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