ウイルス性肝炎と歯科治療①

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テレビやラジオで肝炎の方は給付金が受けられるかも!という広告をよく聞きますが、そこで触れられているのはB型肝炎で、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染による肝炎のことです。

 

【ウイルス性肝炎の種類】

A型肝炎:経口感染。慢性化はなく、治療薬はないがワクチンがある。

B型肝炎:血液感染。慢性化する。治療薬はあり、ワクチンもある。

C型肝炎:血液感染。慢性化する。治療薬はあるが、ワクチンはない。

D型肝炎:性感染。非常に稀。慢性化する。治療薬とワクチンがない。

E型肝炎:経口感染。野生動物の肉の生食が問題になっている。

慢性化なし。治療薬・ワクチンなし。

 

 さてこの肝炎ですが、歯科と関係するのは「血液感染」となるB型とC型です。医療現場では観血的な処置と呼ばれる「出血を伴う処置」があるため、感染確率があがります。歯科医院でも抜歯や切開などがありますし、細かいところで言えば歯周炎の方は歯茎に触れただけでも出血しますので、常に危険と隣り合わせです。

 

 しかし、コロナ禍でも歯科医院で感染拡大が起きていないことからも分かるかと思いますが、歯科医院は特に飛沫や接触によるウイルスなどへの被ばくを極力なくすよう、日々努力しています。

 

肝炎の患者さんは出血だけではなく、色々と気をつけなければいけないポイントがあります。次回はその内容について詳しくお話ししていきたいと思います。

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