矯正治療が失敗してしまう要因①

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これまでに矯正治療についてのお話をしてきましたが、今日は矯正治療が失敗してしまう要因についてお話しします。要因はいくつかあるのですが、その中でも特に注意が必要なことについてお話しします。

 

【定期的に治療に通わない】

実は過去に一人だけいたのですが、予定では2年半の治療期間だったその方は、最初の3カ月は治療においでくださいましたが、その後2年ほどいらっしゃいませんでした。当然歯並びは治療当初からそこまで変わらず、久しぶりにお会いした時には「治療を進めないと、歯並びは自然には治らないのだな」と思わされました。例えば、試験があるとか、実習があるとか、入院をしたとか、出産をするとか・・・様々な理由で治療を2~3カ月くらいお休みすることはあると思います。その場合は、それも組み込んで治療計画を修正するのであまり問題はないのですが、度々治療を休んだり、長期間来院しない場合は、歯が予定していた通りに動かずに、目的の位置まで動かせなくなることがあります。予約をきちんと守るということは、なりたい自分になるために大切です。

 

【装置を使用しない】  

こちらは結構ある事例です。特に小学生くらいの男の子に多いのですが、取り外し式の装置で治療する際に、その装置を使用しないのです。矯正装置は装着してこそ歯を動かす力が働くのですが、親御さんや歯科医師がどんなに使うように言ってもダメな場合があります。装置を使わなければ当然歯並びは治りません。そして、成長の残っている時期に行うような矯正治療であれば、タイミングを逃してしまえば同じような治療法は使えません。例えば、受け口の患者さんに取り外し式の装置を使って治療をしようとします。装着時間は寝ているあいだ・・・おおよそ8時間くらいとします。毎日8時間使ってようやく治療効果が発揮されるのですが、面倒くさかったり、なんとなく入れたくないからと使わなかったりする日があれば、効果は半分以下です。予定では半年~1年で受け口が治る予定でも、使い方が足りなければ1年を過ぎても治らず、下顎の成長期を迎えるまでに噛み合わせを治すという目標も達成できません。そこから悪化すれば手術が必要な症例になることもあります。

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