2021/09/18
矯正治療をしていると、必ずと言っていいほど起こるのが患者さんの治療への非協力です。その非協力の中でも頭を悩ませるのが、ハミガキの非協力です。
歯並びをキレイにするために矯正治療を始める方が殆どですが、装置の周囲だけでなく磨き残しが多い方が居ます。なぜでしょうか?
歯をよく磨かない人は、歯並びがキレイになれば口の中がキレイになると思われるのかもしれませんが、治療が終了するまでにかかる期間は本格矯正治療だとおよそ2年。その間のハミガキは誰がするのでしょうか?ご自身ですよね。そして、歯を磨かないことによる影響として、一番起こりやすいのが歯周病と虫歯です。
歯周病が起きてしまうと、歯肉炎の場合は歯茎が腫れて装置が埋もれてしまうことがありますし、ますますハミガキが難しくなります。歯周炎の場合は、骨が溶けていくために歯がぐらついたり、治療後の歯茎が痩せて下がってしまったりします。重度の場合は歯が抜ける危険性だってあります。
虫歯の場合は、ブラケット周囲に起こりやすく、治療中には良くわからなくても、治療後に装置を外した時に歯に茶色の輪っかが現れたり、穴が開いたりします。せっかくキレイになった歯並びなのに、穴が開いていたり茶色いだなんて台無しですよね。
装置まわりのハミガキの仕方は、当院では装置装着時にまず練習していただきますが、その後もハミガキが良くできていない人は別日に予約をお取りしてハミガキ指導をします。ツルツルの白い歯で、キレイな歯並びにして、笑顔が増えるように一緒に頑張りましょう!