矯正治療に対する協力状態が悪い②

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 矯正治療をしていると、必ずと言っていいほど起こるのが患者さんの治療への非協力です。高校生以降は、おおむね協力してくれるのですが、その中でも矯正専用の輪ゴムかけは協力度合いが低いものの代表格です。歯科医師がお願いしても基本的に改善しません。

 

歯並びを治したくて始めたはずの矯正治療ですが、ゴムかけをサボる人は結構います。なぜでしょうか?

 

これまでに非協力的だった患者さんに聞き取り調査をおこなったところ

1 面倒くさい
2 口を開けると見えるのが嫌
3 下顎が出てきた気がする(出っ歯の治療で)

が上位でした。他の医院で聞き取り調査をすれば、また違った結果が出るかもしれません。この中ですぐに改善できそうなのは③の「下顎が出てきた気がする」でしょうか。横顔の写真を撮って、ゴール目標までどれくらい離れているのかを客観的に評価することで、輪ゴムかけの必要性が分かっていただけます。逆に難しいのが①と②です。

 

面倒くさいのが一番の理由であれば、何がどう面倒くさいのかを確認します。もしも食事やハミガキの際に輪ゴムを外したり着けたりするのが面倒なのであれば、いっそのこと夜寝る前の食事とハミガキの時だけ外して新しいものに交換するという手段もあります。また、どうして輪ゴムかけが必要なのかを説明することで協力状態が回復することもあります。最初の説明で重要度を説いても、時間が経つとともに忘れてしまう人もいるからです。

 

一番難しいのが②「口を開けると見えるのが嫌です。矯正専用の輪ゴムはカラーが一つしかなく、透明のものはありません。また、輪ゴムをかけなくてもキレイに治る場合と、輪ゴムを積極的に使用しなければ治らない場合があります。全く使ってくれないとなると、治療方針や治療期間すら変わってきます。こちらは期間限定だと思って使用いただくのが一番ですね。

 

番つけには載っていませんが、「ニオイが苦手」という方にはゴムの匂いのしないタイプがご用意できますのでご相談ください。

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