矯正治療に対する協力状態が悪い①

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 矯正治療をしていると、必ずと言っていいほど起こるのが患者さんの中でも小学生・中学生くらいの方の非協力です。これは、いくら親御さんにお話ししてもなかなか改善するものではありませんし、もちろん歯科医師がお願いしても改善しません。

 

そもそも、歯並びを治したいから治療に来ているはずなのですが、いざ治療が始まると取り外し式の装置を使ってくれない。

 

そんな時は、患者さんとお話しする時間を設けて、本当に歯並びを治したいのか、もし治したいならば自分で決めたことなのにどうして装置を使わないのか、装置を使わないことによって引き起こされる不利益について一緒に考えます。

 

昨日も、小学生の患者さんで顎の発育を助けるような装置を使っていただく治療なのに、全然使えていない方がいらっしゃいました。前回の治療時に、矯正治療を続けるか否かをおうちで考えてきてねとお伝えしたのですが、今回のお返事では治療を続けたいということでした。自分でも治療をしたいはずなのに、装置が使えない。それには必ず理由があるはずだと思い、少し時間をかけて聞きました。すると、装置を口の中に入れるとよく眠れないというのです。これまで一度も話してくれなかったのですが、今回の問いかけでじっくり考えてみて思い当たったそうです。

 

装置が使えないのは困りますが、無理に使おうとして睡眠不足になることもとても困りますよね。ですから、今回は起きているあいだに口の中に入れようということで落としどころが出来ました。本人も、治したいのに装置を使えないことに罪悪感を抱いていたようです。

 

他にも、本人が意識していないけれども非協力になってしまう理由というものがあります。治したいという気持ちがない患者さんの場合は別として、治療の継続を希望した場合はどうやったら協力できそうかを一緒に探しましょう。

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