キシリトールについて②

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 虫歯予防に良いと言われているキシリトール。前回はその成分や、安全性、虫歯との関係性についてお話ししました。今日は虫歯の発生を防ぐその効果について、もう少し詳しく見ていきたいと思います

 

 数多くの長期的な臨床研究から、歯予防効果をあらわした甘味料は少なく、キシリトールとソルビトール、マルチトール、エリスリトールなどです。ソルビトールよりもキシリトールの方が予防効果は優れており、WHOが主催した研究で1980年以降は日本を含めて多くの研究結果が報告されています。

 

 虫歯予防効果はそれぞれの発表により結果の数値に差があるものの、キシリトールを使用した場合、最大80%も虫歯発生を防いでいました。糖アルコール比較実験では、歯垢(プラーク)を集めて試験管内で酸の産生量を調べてみると、ソルビトールやマルチトールなどでは酸の産生は砂糖の20%ほどあり、キシリトールからの酸の産生は0%でした。ただし、有酸素下と無酸素下では糖アルコールからの酸の産生量は異なってくるため、絶対に酸が作られないとは言い切れないようです。

 

 キシリトール以外の糖アルコールも虫歯になるための酸を産生させにくいですが、キシリトールだけにある特異性があります。それは、唾液分泌の促進と再石灰化作用です。

・甘味により唾液を分泌させる

・カルシウムとくっついて再石灰化を促す

・虫歯菌の働きを抑制する

これらの働きによって、虫歯になりにくくしてくれるのです。

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