骨格性下顎前突の治療

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 前回、骨格性下顎前突症についてお話ししました。今回は治療についてお話ししていきます。

 

顎変形症のひとつである骨格性下顎前突症は、

歯並びを矯正しただけでは十分な結果は得られません。

外科的に矯正する顎矯正手術(がくきょうせいしゅじゅつ)が必要です。

顎変形症の治療には、手術をおこなうだけではなく、

その前後に矯正治療による歯の移動が必要です。

矯正治療によって、一時的に治療前よりも咬み合わせのずれが大きくなることがあります。

しかし、手術による顎骨の移動を見越しての移動なので必要な過程になります。

 

【治療の流れ】

①診断

②術前矯正治療

③顎矯正手術

④術後矯正治療

⑤保定

 

顎変形症治療の手術は、ほとんどの場合で口の中の切開によって行われるので、

顔に傷がつくことはありません。

異常のある顎骨を骨切りし、正常な位置まで移動させます。

移動後は骨切りした部位をプレートやスクリューなどで固定します。

それに加えて口の中の矯正器具を使って、一定期間、

上顎と下顎があまり開かないように抑制するのが一般的です。

その間は経鼻で栄養を取ったり、流動食を取ったりします。

その後、徐々に口を開けるリハビリを行います。衛生士さんによる口腔衛生指導もあります。

退院してからあとは歯の位置の微調整をするために術後矯正治療を行います。

その後は通常の矯正治療と同様で保定装置へ移行します。

 顎変形症の治療は、その施設基準を満たした診療所や病院でなければできません。

歯科矯正診断・顎口腔機能診断料の施設基準届出がされている歯科医院をお探しください。

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