インプラントとトラブルについて①

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 先日、他の歯科医院でインプラント(顎の骨に人工の歯)を埋入された方から電話で問い合わせがありました。なんでも、ぐらついているので見てほしいとのことでした。しかし他の歯科医院で埋めたインプラント、メーカーも技法も違うため対処できないことがあります。インプラントを埋めた歯科医院は予約がいっぱいで診察できないと断られたそうですが、困ってしまいますよね。

 インプラントというものは基本的に保険が効かない治療です。歯を虫歯や外傷、歯周病などで失ったところに人工の歯を埋める小手術を行うのですが、その材料を作っているメーカーは複数あり、ネジの形も道具も異なっています。そのため、初めて行く歯科医院にその道具が揃っている確率は低いです。また、インプラントの技術習得には時間と費用がかかるため、簡単に身につくものではありません。それを考えれば、インプラントを埋入してもらった歯科医院に診てもらうのが一番です。

 インプラントは差し歯とは違い、顎の骨に人工の歯根を埋めるためドリルで穴をあけてネジを埋めます。その後上部構造と呼ばれる歯の部分をはめるのですが、ネジも上部構造もいろんな種類があり、値段も幅があります。安いからと言って飛びつかずに、アフターケアもしっかりしている歯科医院で施術してもらいましょう。

 インプラントについて、厚生労働省が構造や術式について詳しい説明を載せています。お時間のある方はご一読ください。 ⇒ 歯科インプラント治療指針